研究内容

以下では、これまでの研究概要を紹介しています。

1)光エネルギー変換

上の写真は葉から抽出した色素の溶液の写真です。左は普段よく見るように緑色をしています。一方で、右は暗室で同じ溶液に紫外線を当てた写真です。赤く見えるのは、光(紫外線)のエネルギーが化学反応に使用され、余ったエネルギーが赤色の光として放出されているためです。この例のように、身近な物質の中には光のエネルギーを利用したものが多く存在します。

有機EL

ディスプレイなどで利用される有機ELも光のエネルギーを利用した物質です。具体的には電気のエネルギーを光のエネルギーへと変換させます。研究室では、どうすれば効率の良い有機ELが作れるのか、どのような物質が有機ELに向いているのかについて研究を行っています。

有機太陽電池

有機太陽電池も同じく光のエネルギーを利用した物質です。有機ELとは逆に、光のエネルギーを電気のエネルギーへと変換させます。有機太陽電池の効率を決めている要因について研究を行っています。

 

2) 磁気共鳴画像(Magnetic Resonance Imaging)

「磁気共鳴画像」と聞くと難しいですが、病院の診断などに用いられる「MRI」を日本語では「磁気共鳴画像」と言います。写真はリチウムイオン電池にも使われる物質の薄膜画像(左)とそのMRI(右)です。研究室では磁気共鳴画像計測の化学への応用研究を行っています。